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犬が吠えるのをやめさせる方法

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7分で読めます 最終更新:

出典:動物との暮らしの百科事典『PawPedia』

目次
概要
ソファの上に立って窓の外に向かって吠えているブラック・タンの犬と、レースのカーテンに手を伸ばす人の手。
窓に向かって吠える犬と、カーテンに手を伸ばす人
目標吠える回数も理由も減り、頼めば吠えるのをやめられる犬。完全に静かにさせることではない
最初のステップ3〜4日間、吠えるたびに、いつ、どこで、直前と直後に何が起きたかを記録する
警戒吠えすりガラス調のフィルムを貼る、カーテンを閉める、ソファを窓から離すなどして、外が見えないようにする
要求吠え背を向けて待ち、2〜3秒静かになったらごほうびを与える。吠えて要求が通ることは、今後一度もあってはならない
退屈による吠え犬にもっとやることを与える:においをかぐ散歩、ばらまき給餌、フードパズル、短いトレーニング、においを使ったゲーム
恐怖による吠え犬がきっかけとなるものを見ても、まだおやつを食べられる距離で練習し、数週間かけて距離を縮める
留守番中犬が反応しないほど短い外出から始め、ひとりで過ごす時間をごく少しずつ延ばす。早めに獣医師に相談する
避けることスプレーを噴射する、音を鳴らす、電気ショックを与えるといった無駄吠え防止首輪。吠える理由そのものへの対処にはまったくならない
ほかに避けるべきこと怒鳴る、水をかける、硬貨を入れた缶を振る
方法一度に変えるのは1つだけにし、記録を続ける
受診が必要なとき吠えが新たに始まった、または急に変わった。特に高齢犬の場合

犬は吠えることで気持ちを伝えます。そのため、目標は決して完全に静かにさせることではありません。目標は、吠える回数も理由も減り、頼めば吠えるのをやめられる犬になることです。そのためには、まず1つの厄介な事実を知っておく必要があります。吠えは1種類の行動ではなく、ある種類の吠えへの対策が、別の種類の吠えを悪化させることもあるのです。

どのタイプの吠えかを見極める

何かを変える前に、3〜4日間かけて記録をとってください。犬が吠えるたびに、時刻、犬がいた場所、直前に何が起きたか、直後に何が起きたかを書き留めます。最も重要なのは最後の点です。吠えた後に起こることこそが、多くの場合、吠えを続けさせている原因だからです。

パターンはすぐに見えてきます。ほとんどの吠えは次のいずれかのタイプに当てはまり、複数のタイプを持つ犬も多くいます。

  • 警戒吠え:玄関のチャイム、廊下の足音、窓の外を通る人や犬に向かって吠えます。
  • 要求吠え:飼い主に向けられ、通常は食事中、電話中、ボールを手に持っているときに起こります。
  • 退屈による吠え:長く単調に繰り返され、犬が庭にひとりでいるときや、あまりやることがなかったときによく起こります。
  • 恐怖による吠え:知らない人、ほかの犬、見慣れないものに向かって吠え、多くの場合、体を後ろに引いたり後ずさりしたりしながら吠えます。
  • 不安による吠え:飼い主が出かけてすぐに始まり、うろうろ歩き回る、クンクン鳴く、ドアをひっかくといった行動を伴います。
  • 興奮による吠え:遊んでいるとき、散歩の前、大好きな人が来たときに起こります。

最も困っているタイプから先に取り組み、記録は続けてください。記録がないと、対策が効いているのか、たまたま静かな1週間だっただけなのかを見分けるのは非常に難しくなります。

警戒吠え:犬に見えるもの・聞こえるものを変える

通行人のたびに吠える犬は、家を守るという、自分で自分に与えた仕事をしています。犬とやり合っても、その仕事は終わりません。通常は、外が見えないようにすることで終わります。窓の下半分にすりガラス調のフィルムを貼る、カーテンを閉める、ソファを窓から離すといった作業は半日で済み、多くの場合、警戒吠えを大きく減らせます。

音に対しては、家の表側の近くにラジオや扇風機を置くと、足音や車のドアの音をかき消すのに役立ちます。犬が1〜2回吠えたら、「ありがとう」などの言葉を落ち着いて言い、窓から離れて、ついてきた犬にごほうびを与えます。こうすることで、犬の警告を受け止めたうえで、通りに向かって吠えるよりもよい仕事を犬に与えたことになります。

玄関のチャイムには、それ専用の対策が必要です。ドアから数歩離れた場所にあるマットやベッドに行くよう、犬に教えましょう。最初は誰もいない状態で、次に家族にチャイムを鳴らしてもらって練習し、そのあとで初めて実際の来客で練習します。すぐにごほうびを与えられるよう、マットの近くにおやつを入れた瓶を置いておきましょう。

警戒吠えをしている犬を怒鳴っても、効果があることはまれです。多くの犬には、飼い主も一緒に吠えているように聞こえるのです。

要求吠え:吠えても決して要求が通らないようにする

要求吠えは学習によるものです。あるとき、吠えたことでおやつがもらえた、ボールを投げてもらえた、ドアを開けてもらえた、あるいは飼い主にかまってもらえた。そして犬はそれに気づいたのです。解決策を説明するのは簡単ですが、実行し続けるのは大変です。吠えて要求が通ることは、今後一度もあってはなりません。

犬が飼い主に向かって吠えたら、背を向けて待ちます。2〜3秒静かにできたらすぐに、それが与えてよいものであれば犬が欲しがっていたものを、そうでなければ犬が好きな別のごほうびを与えます。最初は吠えが大きくなることを覚悟しておいてください。行動学の専門家はこれを「消去バースト」と呼びます。吠えが最も激しいときに根負けすると、しつこく続ければ報われると犬に教えることになります。

犬に、礼儀正しくお願いする方法も教えてあげましょう。静かに座っていればボールを投げてもらえると学んだ犬には、大声で吠える理由がほとんどありません。いつもの時間の散歩や、夕方の慌ただしい時間の前の夕食など、犬が求める前に明らかな欲求を満たしておくことでも、多くのきっかけを取り除けます。

退屈による吠え:鼻と頭をもっと使わせる

退屈による吠えは、やることが少なすぎる犬に見られる症状です。いつもと同じ歩道を短いリードで早足に歩く散歩では、足は疲れても、頭はまだ物足りないままです。ほとんどの犬には、においをかぐこと、小さな問題を解くこと、かむことも必要です。次のようなことをいくつか、犬の1週間の過ごし方に加えてみてください。

  • ルートの一部だけでもよいので、犬がペースを決め、行く方向を選べる、ゆっくりとにおいをかぐ散歩
  • ばらまき給餌:食事の一部を芝生やタオルの上にまき、犬に1粒残らず探させる
  • 犬がひとりで過ごす時間のための、フードパズルや、中にフードを詰めたかむおもちゃ
  • 1回5分程度のトレーニングを1日2〜3回
  • 1つの部屋のあちこちにおやつを隠して犬に探させるなど、簡単なにおい遊び

何時間も庭にひとりで放っておかれる犬は、近所からの苦情のよくある原因です。庭には吠える対象がたくさんあるのに、ほかにやることが何もありません。多くの犬は、外の景色が見える屋外よりも、かむものがある室内のほうが落ち着いて過ごせます。

恐怖による吠えと、留守番中の吠え

リードにつながれた状態でほかの犬に吠えかかったり飛びかかろうとしたりする犬は、多くの場合、攻撃的なのではなく怖がっています。もっと距離をとりたいのに、リードのせいで逃げられず、罰を与えれば恐怖が増すだけです。一方で、あいさつしたくてたまらないのにできないもどかしさから、同じ行動をとる犬もいます。どちらの場合も、怖がりな犬を助ける方法についてのガイドで説明しているように、犬がきっかけとなるものを見ても、まだおやつを食べられる距離で練習し、数週間かけてゆっくりと距離を縮めていきます。

飼い主が出かけてから数分以内に始まる吠えは、別の問題です。遠吠え、うろうろ歩き回る、よだれ、ドアをひっかく、家の中での粗相を伴う場合は、分離に関連した不安が考えられます。こうした状態の犬は、いたずらをしているのではなく不安を感じているのであり、ちょっとしたしつけのコツでは解決しません。次に出かけるときはスマートフォンやカメラを設置して、吠えがいつ始まり、犬が何をしているのかを正確に確認できるようにしましょう。

一般的な方法は、犬が反応しないほど短い外出から始めて、ひとりで過ごす時間をごく少しずつ延ばしていくことです。それができるようになるまでは、犬が耐えられる以上の時間、ひとりにしないでください。そのためには、友人、ドッグシッター、ドッグデイケアの助けが必要になるかもしれません。早めに獣医師に相談してください。分離に関連した不安を抱える犬の中には、獣医師が不安そのものも治療して初めて改善し始める犬もいるからです。

家族として迎えることを考えていて、長時間働いている場合は、譲渡のお問い合わせの際にお知らせください。ひとりで1日を過ごすことにどれだけ耐えられるかは犬によって大きく異なり、生活リズムに合った犬を選ぶことで、こうした吠えの多くを未然に防ぐことができます。

使ってはいけないもの

スプレーを噴射する、音を鳴らす、電気ショックを与えるといった無駄吠え防止首輪は、手っ取り早い解決策として売られています。しばらくは吠え声を止められるかもしれませんが、吠える理由そのものへの対処にはまったくならず、吠えたことで罰を受けた不安な犬は、通常さらに不安を強めます。電気ショック首輪は、動物福祉の観点から、ヨーロッパのいくつかの国で禁止または規制されています。

怒鳴る、水を吹きかける、硬貨を入れた缶を振るといった方法は、どれも同じ落とし穴にはまります。多くの場合すでにストレスを抱えている犬に、さらにストレスを与えてしまいます。また、犬が吠えていた対象ではなく、飼い主を警戒するようになることがあります。

外部の助けが必要な場合

吠えるようになったのが最近のことである場合や、吠え方が急に変わった場合は、特に高齢犬では、まず獣医師に相談してください。痛み、聴力の低下、加齢による脳の変化は、いずれも吠える原因になることがあります。また、夜に吠えたり歩き回ったりする高齢犬は、認知機能の低下の兆候を示している可能性があります。これらは医療上の問題であり、トレーニングだけでは解決できません。

犬が人に向かって吠えたり飛びかかろうとしたりする場合や、計画どおりに取り組んでも不安からくる吠えが続く場合は、ごほうびを使ったトレーニングを行う、資格を持ったトレーナーや行動の専門家に相談してください。近所から苦情が出ていて、試したことがどれも効果を上げていない場合も同様です。

保護犬には、少し多めの忍耐が必要です。新しく里親になった方のための最初の1か月ガイドでも説明しているとおり、多くの保護犬は新しい家での最初の数日は静かに過ごし、1〜2週間後に声を出すようになります。どのタイプの吠えであっても、一度に変えるのはひとつだけにして、記録をつけ続けてください。2日間であらゆることを一度に試すよりも、2週間着実に取り組むほうが、多くのことがわかります。

この記事は一般的な情報であり、獣医学的な助言ではありません。動物の健康については、必ず獣医師にご相談ください。PawPediaの画像の一部はAIで生成されている場合があります。

このページの最終更新日は2026年9月26日です。

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